私の名前は、銀ひなた、綿毛小人のボク君と一緒に暮らしているジャーナリストだ
今回は、企画していた「夢のつづき」がかなり先送りされてしまった為暇なので
遊びに来いと広報課課長の呉乃さんに呼び出されたのが事の始まりだった
まさか、あんなことになるなんて
呉乃・「それはなんてことの無いある日のことだったの・・・」
ひなた・「…」
呉乃・「女の子は小さな綿毛さんと一緒に暮らしていたの、それはそれは仲の良いパートナーだったわ
でも二人の仲は長くは続かなかったの」
ひなた・「何で?」
呉乃・「それはね、綿毛さんの好奇心とある一本のDVDが原因だったのよ」
ひなた・「DVD?」
呉乃・「そうDVDよ、レンタルの…借りてきたのは他愛のない恋愛映画のアクション映画そして」
ひなた・「そして?」
呉乃・「ゾンビ映画だったの」
ひなた・「ゾンビ映画?」
呉乃・「最初に見たのはアクション映画、女の子も綿毛さんもそのアクションに興奮していたわ、綿毛さんなんて映画の俳優の物まねなんかして二人して楽しそうにしてたの」
呉乃・「そして、次に見たのは恋愛映画、以外にはずれで綿毛さんは半分寝てたり女の子も少し退屈に思ってたの」
呉乃・「最後に来たゾンビ映画、女の子にはあまりにも定番がありすぎて退屈だったけど、綿毛さんには…」
ひなた・「綿毛さんには?」
呉乃・「すごく新鮮に見えたの…」
ひなた・「新鮮…?」
呉乃・「そう新鮮、だって今まで食べたことがあるのは女の子がくれるお菓子とかご飯だけだったのに」
ひなた・「だったのに?」
呉乃・「まさか、その女の子まで『食べられる』なんて思わなかったもの!」
ひなた・「え!?」
呉乃・「そう映画を綿毛さんには今までパートナーと思ってた女の子までもが食べ物見えてしまったの!!」
ひなた・「ちょ!?」
呉乃・「綿毛さんはそう思うとさっそく行動に移したわ!!、仲間を集めて夜を待って…そして!!」
呉乃・「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ひなた・「ぎゃぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁあっぁぁぁぁぁっぁあっぁあああ!!」
呉乃・「と女の子は見事に綿毛さんに食べられてしまいましたっと」
ひなた・「って何でイラストが私とボク君にナってんのよ!!」
呉乃・「仕方ないだろ、うちが出した絵を見て描いてくれたんだから…ホレ」
ひなた・「・・・・」
呉乃・「本当あり難いもんだ、描いてくれる人なんて滅多にいないからな!大感謝だな!!」
ひなた・「…あ、ボク君…ん!!!」
呉乃・「おまえ!!何咥えてんだ!!」
ひなた・「ボク君!指!!それ人の指!!」
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
後に解ったことだが、このボク君が咥えていた指は郷田さんが
ドッキリの為にワザワザ作っておいた物らしく、それをボク君に咥えさせたそうだ
そしてドッキリは成功したが、成功と引き換えに郷田さんは…
おしまい
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