
時は未の刻
寂れた宿場にて侍の頭部が手鞠のように跳ねた
仲間の死に動揺した虎十郎は構えたまま身動きをとれず
声を張りあげ威嚇するのみであった
虎十郎の相対する浪人は相当の手だれで
最初の一人目を有無も言わさず居合い抜きの一閃で
首を跳ね飛ばし、二の太刀はいらずの腕前である
抜かれた刃はそのまま虎十郎へと狙いを定めており
まっすぐにこちらへと向かってくる
それを見た虎十郎は我に返り、構えを上段に変え迎え撃つ
浪人は片腕のみでのこちらに来るしかも大またで走ってくるのだ
浪人が間合いに入り刀を振るおうとした時
不安定なままで切り込むは至難の業あるならば
こちらは上段で構え、奴が斬りかかりに来たところ
一気に振り下ろそうというのだ
虎十郎の目論みは的を得ていた
浪人は斬りかかる瞬間少しだけだが体制を整える為、動きが鈍った
しめた、虎十郎は己の読みが当たりその弾けんとする感情のままに
上段の構えた刃を勢いよく振り下ろした
虎十郎の目論みは当たっていた、当たっていたのだが
振り下ろした刃は空を切り、切っ先は地面にを叩くのみであった
そして両の眼が写したものは回避不可能な血糊の付いた…
あっという間の出来事であった
傍から見れば、いきなり侍の首が飛びもう一人の侍は
奇声を上げ出鱈目に刀を振って同じく首を飛ばされた
だがそれこそ浪人の手練手管の賜物であった
最初の一人を手早くし止め、、二人目を自ら虚を突いたかのように思わせ
その実は晦まし、間合いの外で刀を振り下ろさせたのであった

操「ちょいと光助さん!これなんなんです?」
三日月「ちょっと操さん!まだ途中なのに…なんなんです?ってSSだよSSというか操さんのその格好こそなんなんだい?」
操「これは町娘の役でどうですって言われたけどなんかスタバッテいたら…」
三日月「町娘なんて出ていなかったね仕方ないね」
操「しかたないってそんな」
三日月「今回はモノクロ映画見て突然描きたくなって勢いそのままやったからまぁ勘弁してやりなさい」
操「まぁ穴埋め更新見たいのモンですからね」
三日月「それを言うなよ…」
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